新人看護師時代の悩み
毎日慣れない環境の中で、新しい知識や技術を覚えていくのもうしんどいし、辞めたいな・・・。
みなさんこんにちは、看護師4年目のゆんです。
上述しているように悩んでいる新人看護師の方が多いのではないでしょうか?
新人看護師時代は覚えることも多くて大変ですよね。
新しい環境で慣れないことが多い中で新しい知識や技術覚えていかないといけなくて、精神的にも体力的にもお辛いお気持ちすごくわかります。
今回は、私が新人看護師時代のストレスを主に執筆します。
私も新人時代何度も辞めたいと思い、必死にしがみつき乗り越えてきました。
ストレス環境下の中で、どうやって一年目の激闘を乗り越えてきたかのか、新人看護師さんが時期別にみてどういった悩みを抱えているのか、またそれに応じた対処法や対策を解説していけたらなと思います。
新人看護師の時期別の悩み
病院によって新人看護師のスケジュールは異なると思いますが、病院独自の教育制度に沿って日勤や夜勤、休日出勤など進んでいきます。
それでは時期別に解説していきます。
4〜5月 職場に慣れ始めてくる時期
オリエンテーションや院内研修などが多く職場に慣れていく期間です。
先輩と一緒にシャドーイングを行いながら基本的な看護技術や一日の流れ、医療処置を一緒に実施して身に付けていきます。
日勤の受け持ちも2〜3人程度のため比較的ゆっくり回り、定時で帰れることが多いと思います。
6〜7月 夜勤が始まり、同期との差を感じる時期
受け持ちが4~6人とか増えだしてきて、回れるわけがなく情報収集もとりきれません。
記録が終わらずここらへんで残業増えてきますが残業申請させてもらえないです。
また病院にもよりますが、早いところは6〜7月になると夜勤が始まってくるため、仕事をスムーズにこなせる人とそうでない人の差が生まれてくるのもこの時期です。
新人看護師の悩みの一つとして、周りの同期と比較して「自分は劣っている、辛い」と感じてくるのもこの辺りかなと思います。
私も同期と比較しちゃって自信無くしちゃってたな・・・
成長の速度は人それぞれ違うってわかってても、なかなか劣等感を拭いきれないよね。
同期との差を感じてしまうと、どんどん自分に自信がなくなってきて「辞めたい」という感情が膨らんできてしまうのは普通のことだと思います。
8〜9月 患者の受け持ちが始まる時期
日々の業務で忙しいのに患者の受け持ちが始まって受け持ち患者さんの情報収集や看護計画の立案等が始まってきます。休日出勤にも入りだし、即戦力として数えられます。
夜勤も先輩と同じくらいの患者さんを受け持つことになり、一人で回ることが増えるので不安が強くなってくる時期だと思います。先輩から「一人で回れそうだね」と認識されがちなので、ちょっとわからないことを聞きにくく感じますが、そこは控えめにいないでわからないことがあったらすぐに先輩に聞きましょう。
技術については指導を受けながらより難易度の高い看護技術を身に付けていきます。
この辺りから残業してもようやく残業申請してもいい雰囲気が出始めて、残業代がもらえるようになります。
10〜11月 主体的に行動できるようになる時期
この時期には、ほとんどの新人看護師が日勤での業務や休日勤務、夜勤が独立して遂行できるようになります。サポートを受けながら、より主体的に行動を始めます。
また中途半端な知識や経験のまま業務や夜勤を任せられるため、精神的に辛くなってくる時期でもあり、夜勤も本格的になり疲れが出てくる時期でもあります。体力的・精神的のストレス過多で休むのも8~10月までが多いかと思います。
経験的に、この時期に第一次離職・休職ブームが起こります。
12〜1月 独り立ちできる人とできない人の差が出る時期
一通りの業務ができるようになるため即戦力として数えられ、このあたりから仲間内感を感じだしてきます。夏とは違い、冬のボーナスが満額もらえるようになるため、頑張ってよかったと思うようになります。
だが急性期病院では冬になると循環器シーズンになり手のかかる患者層が増えることに加え、12月のボーナス月で退職する人も多く、人手が足りなくなってきます。
そのため、十分なフォローを得られないことが多く独り立ちできている人とできない人の差が歴然と出てくる時期ともいえます。
2〜3月 2年目に向けて準備する時期
先輩看護師とも打ち解けてくる時でもあり、1人でもできることが増え教育の監視の目が薄れてきて、この辺あたりから楽にってきたと感じる人が多くなると思います。
その反対に「なんとか頑張ったけどやっぱり無理だった・・・」と、努力の糸がぷつんと切れて休職や退職に向かっていく人が多いのがこの時期でもあります。経験的にこの時期に第二次離職・休職ブームが起きてくる感じです。
まだ頑張れそうという思う新人看護師は、1年目の振り返りをし2年目に向けて準備していく期間になるでしょう。
多くの病院では2年目までに、
- 日勤業務、休日出勤、準夜、深夜勤の自立
- 受け持ち患者さんの看護展開
- 助言を得ながら一通りの看護技術の取得
これらを1年かけて習得していきます。1年目は新しい知識や看護技術を覚えるのに精一杯の時期ですが、わからないことはわからないままにしないで、先輩に必ず質問していきましょう。
また積極的に学ぼうとする姿勢が大事だと思っていて、必ず周りはそれをみていて評価してくれます。わからないことをすぐ聞ける環境にあるのは、1年目の特権だと思います!
新人看護師のよくある悩み5選
新人看護師は、先輩からの厳しい指導や批判に直面する時期です。
業務にまだ慣れていないため、多くの仕事についての悩みが出てきます。
新人看護師のよくある悩みとそれに対するアドバイスをしていけたらと思います。
①情報収集がうまくできない
情報収集は、患者さんの状態や状況を把握するために必要な業務の一つです。しかし、これに悩む新人看護師は多いでしょう。
最近では前残業することを禁止している病院が多いみたいですが、私自身は余裕もって業務に取り組めるように新人時代から早めに行って情報収集しています。
情報収集する時間がなく焦ってしまうと、情報を上手く集めることができなくなります。そのため、早く行って情報収集したり、次の日の受け持ちが前もってわかるようであれば退勤前に軽く情報収集しておくのも一つの手かもしれないです。
②アセスメント力が低い
これは新人看護師の誰もが痛感するところだと思います。
看護師として独り立ちするためには、アセスメント力の向上が必ず必要となります。
まず常に勉強が必要で治療ごとの経過や正常な値を把握し、それを基に異常を見つけ出す能力を身に付けていきましょう。これは、患者さんの異変に気づき、適切に報告する能力に直結しているといえます。
また日々の記録で先輩がアセスメントを参考にしていくといいでしょう。
③報連相が足りない
はじめのうちはこれが難しく感じるでしょう。看護師は他職種と連携して行うことが多く、報連相は必ず必要な業務となってきます。
報連相が不十分だと患者さんの命に関わる事態につながることもあるため、一人で勝手に判断するのではなく、必ず先輩看護師に相談しましょう。
④夜勤に慣れない
多くの新人看護師は初めての夜勤に慣れないことが多いです。
生活リズムの変化は体力的、精神的な疲労を蓄積させる可能性があります。そのため、お休みの日はリフレッシュできるようなことを見つけるといいと思います。
業務に慣れてきたら就寝や食事のタイミング、夜勤前後の過ごし方を見直すこともいいと思います。
⑤時間内に業務が終わらない
新人看護師の多く業務が予定通りに進まず、時間内に仕事が終わらないことに悩みを持つ方が多いかと思います。
これは、どの看護師も通ってきた道です。そのため先輩看護師もその感情を理解してくれる人が多いと思います。業務を円滑に進めるためには、明日の受け持ち患者さんに関するスケジュールを確認しておくことが大切だと思います。
実際にどう乗り越えたか
いろいろなサイトを覗いていると、「常に前向きに!」とか「向上心を持って!」とアドバイスしているものがあります。
ですが、「正直仕事が辛い・・・」と思っている方というのは、頑張りすぎていたり、過度に緊張したり、人間関係に苦しんでいる場合がほとんどではないでしょうか。
新人看護師は無力でもろいため、到底一人で乗り越えることは困難です。そこで私自身新人看護師時代に実際にどう乗り越えたか、アドバイスできればと思います。
一人で抱え込まず、愚痴を聞いてもらう
私の場合、同期や仲の良い看護師友達、家族に何か嫌なことがあれば毎日のように電話や連絡をして愚痴をその時に言って、ストレスを発散するようにしていました。
周囲の人に相談することで、悩みを解決できるようなアドバイスをもらえる場合があります。おそらく、上述したように対策をされている人は多いと思いますが、これをするとしないとではストレスの解消具合が雲泥の差です。
また、話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になり、思考が整理されるため、冷静に行動・決断できるようになります。
他人と比べず、自分のペースで
他の同期と自分を比べることを避けることはしないで自分のペースで進めていきましょう。
他人と比較することは、自己肯定感を下げるだけでなく、仕事に対するモチベーションや不安を増強させる可能性があります。まずは他人との比較よりも、自身の成長とスキルの進歩が重要です。
「できなくて当然だから」「自分のペースで学んでいけばいいから」等、先輩に理不尽な小言を言われたとしても、揺るがないマインドを持つことが重要です。
ミスや不明なことの解決を後回しにしない
自分が起こしたミスやわからないことをそのままにせず、すぐに先輩看護師に報告し、解決することが大事です。
報連相を怠ると、患者さんに迷惑をかけることになります。しかし、「ダメな新人だと思われるかもしれない」「こんなミスをするなんて」と心配する必要はありません。みんな最初は新人であり、ミスすることは当たり前です。
苦手な先輩との付き合い方
苦手な先輩とペアで一緒に動かなければならない時もあり、愚痴を発散したとしても、毎日毎日いびられ続ければいつかは潰されてしまいます。
新人看護師は定期的に面談があるため、躊躇わずに正直に苦手が先輩がいることを師長や、教育担当に伝えましょう。師長や教育担当は、新人看護師を必ず守ってくれる立場のため、正直に伝えることで苦手な先輩との勤務を外してくれたり、なにかと気にかけてもらえます。
実際に私が新人の頃は、苦手な先輩はいてなかなか上司に相談できずにいましたが、なにか言われたとしてもプリセプターが守ってくれたりフォローしてくれる先輩がいてくれたのでなにも怖くはありませんでした。
他の同期たちは、正直に苦手な先輩がいることを伝え、関わらないように配慮してもらっていたので、新人看護師は、苦手な先輩と勤務が被らないように調整してもらい、守ってもらう権利が十分にあります。
そのため一人で抱え込まずに相談していきましょう。
最後に
1年目の看護師はストレスとの戦いです。辛い1年を少しでも負担が減らせる対処法やアドバイスをまとめました。少しでも「辞めたい」「辛い」と思っている新人看護師の方の参考になれば嬉しいです。
大事なことは、日々少しずつスキルを増やしていくことです。1人で抱え込まずに、周囲に助けを求めながら、確実にスキルを高めていき自信をつけていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。